ストレス解消だけじゃない!首のケアでうつ病予防

こんにちは!
慢性痛専門の立場から、慢性症状の原因と解決法をわかりやすくお伝えしている当院のブログシリーズ、今回は急増している「うつ病」についてお話しします。

「慢性痛とうつ病って関係あるの?」と思われるかもしれませんが、実は密接に関連しています。慢性的な体のコリが心の健康に影響を与える可能性を知ることで、新しい視点からのアプローチが見えてくるかもしれません。

「うつ病の原因や予防法について詳しく知りたい」
「日常生活での健康管理に関心がある」
「ご自身や大切な人のために役立つ情報を探している」

という方は、ぜひ最後まで読んで、取り入れてみてくださいね。

目次

うつ病とは?

うつ病とは、精神的に落ち込み、気力が無くなる症状を指します。他人から見ても、長期間落ち込んでいたり、やる気がないと見えることが特徴です。

以前は「怠け病」や「心の病気」と言われていましたが、2011年7月に日本の厚生労働省が従来の「4大疾病」(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)に加えて、精神疾患を含む「5大疾病」とする方針を示しました。これにより、うつ病が公的に重要視されるようになったのです。

現在では、うつ病が心の病ではなく、脳の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)の不足や伝達神経の弱体化が原因であることが明らかになっています。

さらに、うつ病患者の血液中には「エタノールアミンリン酸」や「脳由来神経栄養因子(BDNF)」と呼ばれるたんぱく質が少ないこともわかっています。これにより、うつ病患者は健常者に比べて脳の血流が不足し、血液成分に異常が見られることが確認されています。

今後、単なる憂鬱な状態と科学的にうつ病状態かを正確に判断できるようになることが期待されています。

うつ病の原因

うつ病の原因として、脳への血液が不足することでセロトニンなどの神経伝達物質が作られにくくなり、脳細胞が萎縮(壊死)して正常に働かなくなることが挙げられます。そのため、うつ状態が続くことになります。

ここで注目すべきは、脳の血行不良を引き起こす最大の根本原因です。それは、脳への血管が一部狭くなっていることにあります。この「狭くなっている」部分が「首の筋肉」であり、首の筋肉が緊張し硬くなることで血管を圧迫してしまうのです。これが根本的かつ最大の原因となっています。

脳の断面図
脳の断面図

この血行不良により、脳細胞が壊死し、うつ病や他の精神疾患を発症することが分かっています(上図の黒い部分が壊死している部分で、紫の部分が壊死してはいないが機能停止している部分です)。

その他の要因としては、以下のものがあります。

1. 動脈硬化
2. セロトニン(爽快感や平常心など脳のバランスをコントロールする)の不足
3. ストレス

一般的に、うつ病の原因としてストレスが挙げられますが、実際にはもう少し詳しい説明が必要です。

脳への血管は、ほとんどが筋肉の中を通っています。ストレスがかかると筋肉が緊張し、その結果、血管が圧迫されて脳への血流が悪くなります。このため、ストレスがうつ病に繋がるのです。

つまり、ストレスが直接の原因ではなく、筋肉の緊張による血行不良が根本的な原因ということになりますね。

うつ病の予防法と対策

うつ病を予防するためには、以下のポイントを日常生活に取り入れることが重要です。

毎日の食習慣の見直し(バランスのとれた食事をとる)

動脈硬化を防ぐために、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

野菜や果物、全粒穀物、魚などを積極的に取り入れることで、セロトニンの生成をサポートします。

栄養不足は、うつ病のリスクを高めるため、食事の質を見直すことが重要です。

ストレス管理

ストレスをためない方法を見つけることが大切です。趣味やリラクゼーション法を取り入れて、ストレスをうまく発散しましょう。

運動やヨガ、瞑想などもストレス軽減に効果的です。また、日常生活でリフレッシュする時間を作ることも心の健康に役立ちます。

首の筋肉を軟らかく保つ

上図のように「首側面と後面」の筋肉が硬くなって症状が出ていますので、毎日首全体の筋肉をほぐすことが、脳への血流を改善するために重要です。具体的には、以下の方法がオススメ。

  • 「首を左右にゆっくりと1周回す運動」を最低でも寝る前に1回行いましょう。
  • 毎日浴槽に浸かるか、シャワーを首元に当てて血流を良くしましょう。

これらの対策を日常生活に取り入れることで、うつ病の予防に効果が期待できます。

首の筋肉と脳の健康の関係

首の筋肉が硬くなると、見た目にも肥大して太く見えることがあります。

IKEDA整体

このような人を見かけたら、ぜひ今回の記事で紹介した内容を教えてあげてくださいね。

脳細胞の萎縮(壊死)は、血行不良が約2か月続いた場合に起こると言われています。この期間中、細胞は正常に機能せず、活動を休止してしまいます。しかし、血流が戻ると細胞は瞬時に活動を再開し、うつ症状が改善されます。

軽度のうつ病であれば完治も可能ですが、重度のうつ病の場合、完治までに最長で7年かかると言われています。

もし、上述の対策を行っても効果が見られない場合、その人は「普通の人以上に固まった筋肉」を持っている可能性があります。首の筋肉は腰からつながっており、腰の筋肉をほぐすことで血流を改善し、根本的な解決を目指すことができます。

このように、首の筋肉の状態が脳の健康に大きな影響を与えることを理解し、適切なケアを行うことが重要です。

最後に

当院では、腰痛や肩こりがひどく、うつ症状を併発している患者様も多くいらっしゃいます。

今回の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。

また、次回も様々な症状についてお話ししますので、どうぞお楽しみに!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次