慢性症状の原因と解決法【腰痛・ぎっくり腰】
「慢性症状の原因と解説法」を専門の立場から、科学的根拠に基づいてお伝えします。
今回は、「腰痛」「ぎっくり腰」がなぜ起きるのか?
その原因と解決法について。
文面に限りがありすべてを伝えることは難しいですが、大事なポイントをかいつまんで分かりやすくお伝えできればと思います。
慢性的な症状でお悩みを抱える方へ、少しでもお役に立てれば幸いです。
腰痛・ぎっくり腰とは?
腰痛
あばら骨の下から骨盤の上の部分までの範囲が、何日も何カ月も何年もだらだら痛みが悪化している状態。
病院で検査し、薬も飲んだ。
いろいろな検査や治療も試したが、なかなか変わらない。もしくは再発を繰り返す状態。
「一生治ることはない」と感じてしまうほど長い期間続く痛みのこと。
基本的には、そのほとんどの原因が不明と言われるが、まれに筋肉損傷、ウイルス、感染症や病気の影響(癌など)によって痛みが出る人もいる。
ぎっくり腰
基本的に腰痛がある人(普段から筋肉が硬い人)が、急な動作の有無にかかわらず起きる急性の腰痛。
たいてい3日から2週間で痛みは治まる(軽症)が、筋肉断裂を起こしていると、かなり長引く人(重症)もいる。
腰痛・ぎっくり腰がおこる原因
怪我や病気によるものではない、原因不明の腰痛は筋肉の血行不良が原因です。
この時、体の中では次のようなことが起こっています。
筋肉が硬くなり血管を圧迫することで血行不良の状態になると、改善しようと痛み物質(主にブラジキニンという物質)が放出されます。そこから神経を介して痛みの電気信号が飛び、脳が信号をキャッチすると「痛い」と感じるわけです。
腰痛=「腰の筋肉が硬い」ので腰の奥の筋肉まで硬い人は、常にぎっくり腰を起こしやすい状態といえます。
なお、筋肉を硬くする原因には
1.動かしすぎ
2.動かなさすぎ
の2種類があり、2の動かなさすぎが圧倒的に多いと言えます。
また、同時に筋肉の緊張のレベルもそれに伴い、次のようなことが言えます。
1.動かしすぎ(筋肉痛):ある程度硬い筋肉=力こぶくらいの硬さ
2.動かなさすぎ:拘縮と言われる硬さ=背骨の両脇5センチくらいにあるガチッと硬い筋肉(主に腰にある)
問題なのは、2のガチッと硬い筋肉。
筋肉の構造上、2カ月以上動かさなかったことによりこの硬さになり、揉んでも伸ばしても温めても「筋弛緩剤」以外では軟らかくなることはあり得ませんでした。
解決法(治し方)
痛みの原因は筋肉の緊張なので、痛みをなくすためには「血行不良をなくす=腰の筋肉を軟らかくする」ことが必要です。
ちなみに、以前ブログでも書きましたが、「マッサージやストレッチ」などはNGです!
ぎっくり腰になってしまったら
基本的に安静第一です!
痛みのある部位に熱がある場合は、炎症が起こっているので必ず病院を受診しましょう。熱感がない場合、治療院に「ぎっくり腰の治療はできますか?」と事前確認を取り、来院するとよいでしょう。
治療に行けない場合、多少動けるからと、痛み止めやコルセットを巻いて無理に動くと筋断裂が増え悪化するので注意。(痛みが引いても必ず専門の治療院に診てもらうことをオススメします)
ぎっくり腰は、筋肉が硬い人がさらに硬くなり起きる症状です。なってしまった場合は、仕事や趣味を休まざるを得なくなってしまいます。
普段から、次にあげるようなセルフケアや治療院などを活用し、未然に防ぐ心がけをしましょう。
日常のセルフケア
普段から簡単にできるセルフケアとして
・当院がオススメする「緩消法」のセルフ整体
・温泉やウォーキング
が最も手軽でオススメです。
当院にできること
当院では、「筋弛緩剤」以外軟らかくすることができないと言われていた、ガチッと固まった筋肉を軟らかくするために作られた施術法を取り入れています。
どこまで軟らかくなるかというと
「肘の裏のびよーんと伸びる部位やお尻のタプタプした部位ぐらい」に、腰の筋肉を軟らかくします。
もちろん、腰痛やぎっくり腰とは無縁の生活が送れます!
体験談と豆知識
当院が知る中で「初めて腰痛になった!」という患者様の最高齢は、80代の方でした。
腰痛は、目で見ることができませんので、あくまで本人の主観によります。
以前にも痛みはあったのかもしれませんが、気にならなかったということですね。
なお、最年少腰痛患者は、実は私自身です。
9歳の時交通事故にあい、その時の衝撃で全身の筋肉がガチッと固まってしまったのかもしれません。
その2年後(11歳の時)、体育の授業中に校庭を走っていて、突然腰痛で動けなくなってしまいました。
その時は一時的なことで事なきを得ましたが、それから月日は流れ・・・
30歳頃の痛みのピークが来るまで、長い年月腰痛に苦しみました。
今では、当院でオススメしている【セルフ整体】で解決し、痛みをほぼ感じることはありません!
豆知識💡
「ある程度歳を重ねた人で、腰痛がない人の75%以上にヘルニア・狭窄症が見られた。」という研究結果が出ているそうです。
ヘルニア・狭窄症は、痛みではなく麻痺(運動・感覚)が起きるもの。
慢性の痛みを感じる神経は、筋肉の中にしかありません。
例えば、爪、髪の毛、軟骨、骨、といったものが傷ついても痛みを感じないのです。
そもそも、クッションの役割をはたす軟骨が、いちいち痛みを感じていたら生活できませんよね。
最後に
今回は【腰痛・ぎっくり腰】という、最もメジャーな症状についてお伝えしました。
この記事は、ある意味「現在の医療の常識ではない」ことも含まれるため、反論や疑問が出てくることもあるでしょう。
ですが、もしも今、解決したい問題があるのなら、「常識と思っていることが常に真実とは限らない」という視点を持つことがとても大事なのです。
今後も、今までの常識にとらわれず、慢性的な症状で悩む人が少しでも減るように、私が得た知識をお伝えしていこうと思っています。