なぜ古傷は冬に疼く?温めても治らない痛みの正体はカルシウム

「数年前に骨折した場所が、雨の日になるとズキズキする」
「冬になると、手術の傷跡が引きつるように痛む」
「病院で検査しても『異常なし』と言われ、湿布で誤魔化している」
当院には、こうした「古傷(ふるきず)・後遺症」の悩みを抱えた方が多く来院されます。あなたも、「季節の変わり目だから仕方がない」「もう歳だから」と諦めていませんか?
実は、その痛みには明確な「物理的な原因」が存在します。
今回は、慢性痛専門の立場から、ほとんどの方が知らない痛みの真実と、当院がたどり着いた「解決策」についてお話しします。
結論:古傷の正体は筋肉に残った「カルシウムの塊」

なぜ、過去のケガが今になって痛み出すのか? 結論から申し上げます。古傷が痛み続ける根本原因は、過去のケガによって筋肉の中に残ってしまった「カルシウムの塊(傷跡)」です。
以下の図は、筋肉が損傷し、修復過程でカルシウムが沈着して「塊」が形成される様子を示しています。

私たちが痛みを感じるのは、神経が「発痛物質(老廃物)」を感知するからですが、なぜ古傷の場所だけ発痛物質が溜まるのでしょうか?メカニズムは以下の通りです。
- 修復のミス:
ケガ(骨折、打撲、手術など)が治る際、体は傷口を塞ぐために「骨からカルシウム」を集めて固めます。かさぶたのようなものです。 - 居座るカルシウム:
本来、治癒後はカルシウムが元居た骨に再吸収されて元通りになるはずです。しかし、完治前に無理に動かしたりすると、修復が不完全なまま筋肉内にカルシウムが「硬い塊」として残ってしまいます。 - 万年血行不良:
この「塊」が筋肉の中に居座り続けることで、常に血管や神経を圧迫し続けます。
※ひどい場合は痛み止めなどでごまかし続け筋損傷を繰り返し(石灰化)と言って骨のように塊ができている人もいます。(痛くて完全寝たきり状態)
これが、なかなか治らない「古傷」の正体です。
「寒さ」や「低気圧」は原因ではなく「引き金」

よく「寒くなると痛む」と言いますが、厳密には寒さや気圧は「きっかけ(引き金)」に過ぎません。
- 根本原因(火薬): 筋肉内に沈着したカルシウムの塊
- きっかけ(着火剤): 寒さ、低気圧、軽い運動など
筋肉の中に「異物(カルシウムの塊)」がある状態で、寒さによって筋肉がキュッと縮まるとどうなるでしょうか? 以下の図のように、塊が周囲の組織をさらに強く圧迫し、強烈な血行不良を起こします。これによって「酸素」や「栄養」が届かなくなり、痛み物質が一気に発生するのです。

つまり、「きっかけ」を避けるのではなく、「根本原因(カルシウムの塊)」を取り除かない限り、来年も再来年も同じ季節に痛むことになります。
【重要】「揉みほぐし」は逆効果!悪化する理由

ここで、私が最も強くお伝えしたいことがあります。 古傷が痛むとき、良かれと思って「マッサージ」や「強い指圧」をしていませんか?
実は、それは逆効果です。
私自身の失敗談でもありますが、カルシウムで固まった筋肉をグイグイ揉みほぐすと、筋肉の繊維は小さな断裂を繰り返し(筋損傷)その結果、さらに多くのカルシウムを集めてしまい、塊がより大きく、より硬くなってしまうのです。
ご自身で不適切なセルフケアを行うと、「痛くて動けなくなる」ほど悪化するケースもあります。自己流のマッサージは一旦ストップしてください。
当院の整体法:固まったカルシウムを「抜く」唯一の方法

では、どうすればいいのか? 凝固したカルシウムを溶かして抜くには、当院でお伝えしている独自の整体法(緩消法)が唯一の方法だと考えています。
これは非常に繊細な技術です。力任せに押すのではなく、以下のような手順で進めます。
- 周辺を緩める:
まず、塊の「周辺」の筋肉の緊張を時間をかけて解きます。 - 塊の露出:
周囲が柔らかくなると、奥から「カルシウムの塊(小さいものは1mm程度)」が浮き出てきます。 - 1mmずつ溶かす:
この塊は非常に硬いですが、表面から薄皮を剥ぐように丁寧に軟らかくし、体外へ排出させていきます。
※大きな塊(1mm以上)の場合、高度な技術が必要です。無理なセルフケアは危険ですので、必ず専門家にご相談ください。
私も「一生治らない」と諦めていた一人でした

ここまで読んで、「本当に治るの?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。 実は、私自身も長年の腰痛と頭痛、さらにアレルギーや原因不明の不調に苦しめられた経験があります。
臨床経験20年以上の中で、多くの患者様を診てきましたが、かつての私のように「完全に治る方法なんて、この世にはない」と諦めかけている方があまりに多いのが現実です。 しかし、私はこの施術法に出会い、自身の不調を克服することができました。だからこそ、自信を持って言えます。
「古傷の痛みは、原因を取り除けば変えられます」
この治療法は難易度が高く、時には当院だけでは対応しきれないほどの重症の方もいらっしゃいます。しかし、その場合でも私が所属する協会本部(より高度な施術が可能な施設)をご案内するなど、解決への道筋は必ずあります。
「もう治らない」と諦める前に、一度ご相談ください。 これから寒さが本格化し、体調を崩しやすい季節です。この痛みの「真実」を知ったあなたが、来年の冬を笑顔で迎えられるよう、全力でサポートさせていただきます。
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※免責事項:本記事における「カルシウムの沈着」「筋肉の石灰化」等のメカニズムに関する記述は、当院の臨床経験および所属協会の理論に基づく見解です。効果には個人差があり、改善を保証するものではありません。
