突然の激痛!こむら返りの原因と解決法

夜中や運動中に突然足がつり、激痛でもだえる・・・
そんな経験をしたことはありませんか?

ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)が痙攣し、激しい痛みとともにつる「こむら返り」
主にふくらはぎを中心に、太ももや脛(すね)、足の甲など、人によって様々な部位でおこります。

自分の意志とは関係なく突然おこる痛み、それが頻繁に起こるとなると辛いですよね。

今回は、そんな嫌な「こむら返り」が、なぜ起きるのか?
その原因と解決法を、17年以上の臨床経験と慢性痛を克服した自身の経験をもとにお伝えします。

目次

こむら返りはなんで起こるの?

こむら返りには、激しいスポーツによっておこる場合と、安静時(特に夜間就寝時)に突如おこる場合の大きく2つのパターンがあります。

どちらにも共通するこむら返りの原因は、筋肉の過度の緊張です。
筋肉繊維間の血液に老廃物やカルシウムが溜まり自由に動けなくなっている状態

下半身の血管や神経は主に腰の筋肉が出発点となっています。

そのため、

腰の筋肉が硬くなり縮む

下半身へ行く神経や血管が圧迫される

ふくらはぎや太ももなどの筋肉が緊張し(硬くなり)、痛みやつる症状がでる

といった原理でこむら返りはおこります。

また、以下の図【痛みを感じる仕組み】は、すべての慢性痛にも共通します。

痛みを感じる仕組み

こむら返りになったときの対処と解決法

軽症の場合

軽くもんだり、ストレッチをするだけで一時的に血流がよくなり症状を抑えることができます。

☆自分でできる対処法(筋肉を動かすことで血流をよくする)
軽く伸ばす:痛みの程度によるが、つっている部位を軽く伸ばすことで症状を抑える。
温める:浴槽につかりながら軽く筋肉をさすったり揺らすことで、滞った血液を心臓に返すようにしてあげる。
軽度な運動:ウォーキングや家の中で軽く歩くなど、下半身の筋肉を動かしてあげることで血流をよくする。

重症の場合

痛みの度合いがひどい場合や、いつまでも痛みが残るといった重症の場合、揉む、伸ばすなどの刺激を与えることはNGです!

また、腰の筋肉の最も深い場所が硬いために起こりますので、たびたび起こる、年々程度がひどくなるなどの可能性も。

根本的な解決法としては、血行不良をなくすために腰の筋肉を無緊張にする(軟らかくする)ことが重要です。

☆腰の筋肉と下半身の症状との位置関係

腰から足先までの症状を引き起こすのは腰の筋肉の緊張が原因とお伝えしましたが、以下の図のように大きく4部位に分けることができます。

つまり、ふくらはぎの痛みであれば、血管や神経との関係上④の位置(深さ)まで軟らかくすることで解決できるということです。

予防のためにできること

良くいただく質問を参考例にお伝えします。

お客様

水分はとったほうが良いの?

はい、血流をよくするために水分は必要です。
しかし、塩分の取りすぎなどで水分を引き寄せてしまい血流が悪く、むくみの原因となることもあります。ミネラルバランスを意識するとよいでしょう。

お客様

「筋力不足が原因」とよく言われますが・・・本当でしょうか?

血流をよくするために筋トレはどうか?と思う人も多いですが、軽症の方であれば筋トレも効果があるかもしれません。
しかし、「何年も足がつる・・・」など重症の場合は、筋トレでは改善しないどころか、徐々につる頻度や程度が増していきます。そういう方は、一度しっかり筋肉を無緊張にすることをお勧めします(※当院の整体をセルフケアでもよいので、ぜひお試しください)

まとめ

今回は、「こむら返り」という悩みの深い症状について、原因と解決法についてお伝えしました。

簡単にまとめると、

・こむら返りは、筋肉の過度の緊張が原因。
・軽症の場合は、軽いストレッチなど筋肉を動かし血流を良くすることで対処できる。
・重症の場合は、刺激を与えることはNG!根本的な解決法は、腰の筋肉を無緊張にすること。

自分でできる対処法や整体(セルフケア含む)などを上手に活用し、こむら返りとは無縁の生活をおくりたいですね。

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