「心の病」だけじゃない?統合失調症、体からの新常識

「統合失調症って、心の病気じゃないの?」
そんなふうに思われる方がほとんどだと思います。けれど実は、統合失調症と“ある体の不調”には、驚くほどの共通点があることをご存知でしょうか?
当院は慢性痛専門の整体院として、多くの方の身体と向き合ってきました。その中で気づいたのが、「統合失調症の方と、慢性的な肩こりや首こりを抱えている方に、共通する身体的な特徴がある」ということ。
この記事では、統合失調症の一般的な理解に触れつつ、医学的な最新知見や、体からのアプローチによる改善の可能性について、わかりやすくお伝えします。
統合失調症ってどんな病気?

「統合失調症」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような症状なのかご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、日本人の約100人に1人が経験するといわれる、決して珍しくない精神疾患なんです。主な症状としては、以下のようなものがあります。
- 幻覚や妄想: 実際にはないものが見えたり聞こえたり、事実ではないことを強く信じ込んだりします。
- 会話や行動の障害: 話がまとまらない、不自然な動きを繰り返すなどが見られます。
- 感情や意欲の障害: 感情の起伏が乏しくなったり、何事にも興味が持てなくなったりします。
発症のピークは10代後半から20代で、男性にやや多い傾向があります(男女比約1.4:1)。一般的には「人が異常な行動をとる病気」という認識が強いかもしれませんが、その背景には一体何があるのでしょうか?
統合失調症の本当の原因は「脳の異常」!?

かつては「心の病」と誤解されることもあった統合失調症ですが、近年では「脳の異常」が主な原因であることが明らかになってきました。もちろん、ストレスや遺伝が発症の「きっかけ」にはなりますが、それ自体が直接的な原因ではありません。例えば、遺伝の関与は約10%程度に過ぎないことがわかっています。
具体的に、どのような脳の異常が確認されているのでしょうか?
- 神経伝達物質(ドーパミン)の過剰: 幻覚や妄想といった症状に深く関わります。
- 脳の萎縮(壊死): 画像検査で、統合失調症の方の脳は、健常者より体積が小さいことが確認されています。

これらの異常がなぜ発生するのかを理解することが、症状改善への重要なカギとなります。
脳への「血行不良」が引き起こすメカニズム
私たちの体は、酸素や栄養が不足すると、生命維持を最優先します。これは、栄養不足の木が葉を落として生き延びようとするのと同じ原理です。生命に直結しない細胞から壊死させることで、全体としての生存を試みるのです。このメカニズムが脳で起こると、「脳の萎縮」につながってしまいます。

また、ドーパミンが過剰になる背景には、ドーパミンの働きを抑える「セロトニン」の不足が関係していると考えられています。セロトニンは小腸で作られるアミノ酸から生成されますが、脳への血行不良があると、その生成や脳への運搬が妨げられる可能性があります。
つまり、統合失調症の根本的な原因は「脳への血行不良」にある、ということ。
意外な盲点!「首の血管」が脳の血行を左右する
脳への血行不良の多くは、「脳へと繋がる血管がどこかで狭くなっている」ことに起因します。その「どこか」とは、まさに首の血管です。
特に、脳へと繋がる細い血管の多くは「首の筋肉の中」を通っています。そのため、首の筋肉が緊張して硬くなると、血管が圧迫され、脳への血流が阻害されてしまうのです。この時、血行不良によって筋肉が太くなり、見た目にも首が太く見えることがあります。
心臓から送り出された血液は、首を通り、生命維持や感情、運動などを司る「人間の中枢」である脳へと送られます。もしこの大切な脳に血液が十分に流れないとしたら…その結果として、脳の壊死へとつながってしまう可能性があるのです。
日常生活でできる統合失調症の解決策と注意点

統合失調症の根本原因が「首の筋肉の緊張による脳への血行不良」にあることはご理解いただけたかと思います。しかし、それ以外にも考慮すべき要因と、私たち自身でできる解決策があります。
統合失調症の要因
- バランスの取れた食生活の重要性
ドーパミンの過剰分泌を抑えるセロトニンが不足する原因の一つに、偏った食生活が挙げられます。例えば、極端な糖質オフダイエットなどもこれにあたります。 - ストレスとの上手な付き合い方
ストレスは統合失調症の「直接的な原因」ではありません。しかし、ストレスがかかると、すでに緊張している首の筋肉がさらに硬くなり、脳への血行不良を悪化させてしまうのです。つまり、ただでさえ緊張した筋肉にストレスが重なることで、脳への負担が増し、症状につながる可能性が高まります。
日常で実践できる解決策
ご自身でできる具体的な解決策は、以下の2点です。
- バランスの良い食生活を心がける
- 首の筋肉の緊張をほぐす
【重要】首のケアには細心の注意を!
ここで特に注意していただきたいのは、「筋肉をほぐす」という点です。「マッサージやストレッチ」を思い浮かべる方も多いと思いますが、これらは筋組織を傷つけ、かえって筋肉を硬くしたり、血行不良を促進させてしまったりする可能性があります。首は非常にデリケートな部位ですので、扱いには十分注意が必要です。

簡単なセルフケアとして、1時間に1回、首をゆっくりと大きく「グル~っと」回すことをおすすめします。これは血行促進に繋がり、手軽に実践できますよ。


最もおすすめの解決方法:当院の「セルフ整体」


当院が度々ご紹介している「セルフ整体」を、まだ試されていない方、あるいは試しているけれどなかなか改善が見られない方へ、今一度お勧めします。
なぜ「セルフ整体」が最適なのでしょうか?
首への負担が少ない
首の筋肉は非常にデリケートなため、マッサージやストレッチなどの強い刺激は禁忌(やってはいけないこと)とされています。セルフ整体は、このリスクを回避しながらケアが可能です。
頑固な首の緊張にもアプローチ
首を回す運動は手軽ですが、症状が重い方の場合、首の緊張が強すぎて効果が限定的になることがあります。セルフ整体は、より深くアプローチできます。
全身の症状にも対応可能
主に腰回りの施術を行いますが、その効果は背中から首へと繋がり、結果的に首の緊張も和らげます。さらに、腰痛、肩こり、膝痛など、全身の様々な症状にも対応できるというメリットがあります。
腰回りの筋肉の緊張をほぐすことで、体全体のバランスを整え、様々な不調の改善につながるのです。
最後に:「統合失調症」は決して「得体の知れない大病」ではない


私自身、施術家として19年になりますが、当初は「精神疾患」に対して、「単に根性がないだけ」と安易に考えていました。しかし、一度罹患すると治すのに想像を絶する労力がかかり、家族や周囲の理解も不可欠で、ひどい場合は何十年も病気から立ち直れないケースもあるという、「よくわからない、得体の知れない大病」という認識でした。
ところが、今回お話しした「脳への血行不良」が根本原因であるという話を聞いた時、非常に納得したことを覚えています。病気の進行度合いにもよるかと思いますが、統合失調症は決して「とんでもない大病」ではないのかもしれない、と腑に落ちたのです。
もしかしたら、皆さんの周りにも、この病気で苦しんでいる方がいらっしゃるかもしれません。ぜひ、この記事の内容をよくご理解いただき、まずは「安心してほしい、解決に向けた方法は存在する」ということをお伝えいただけると幸いです。
この仕事をしていると、やはり「精神疾患」の方とお会いする機会があります。将来への不安や昨今の世界情勢の影響もあり、「精神的に不安定な方」が増えてきていると感じています。同時に、私は「精神薬などによる薬害」も大きな要因の一つだと考えています。
生活環境や世界情勢は私たち自身でどうしようもできない部分がありますが、薬害に関しては「医者が処方したから」と、大量の薬を飲み続けている方も少なくありません。だからこそ、薬の害や副作用についても、私たち一人ひとりが知識をつけ、十分に注意し、最終的にはご自身の判断で服用されることを強くお勧めします。
当院としてできることは「筋肉をやわらかく保ち、血行不良を可能な限り防ぐ」ことです。これは病気や怪我の予防につながるだけでなく、今回ご紹介した統合失調症の予防・解決にもなると信じています。
ぜひこの記事を参考に、ご自身や周りの方の健康について深く考えるきっかけにしてみてください。これを読んでいる皆様のこれからの健康維持・向上を心から願っています。
健康に関するお悩みやご相談は、どうぞお気軽に当院までお問い合わせください。