腕が上がらないのはなぜ?五十肩の原因と今すぐできる対策

当院は、慢性痛に特化した治療を行いながら、「慢性症状の原因とその解決法」について、みなさまに分かりやすくお伝えすることを心がけています!

今回のテーマは、多くの方が悩まされている「四十肩・五十肩(以下、五十肩)」についてです。聞いたことがある方も多いかもしれませんね。

目次

五十肩とは?

「えっ?昨日まで普通に動かせていたのに、急に腕が上がらない…」

こんな経験ありませんか?

五十肩とは、まさにそのような状態のことを指します。肩周りの筋肉が固まってしまい、動かすのが難しくなる、もしくは強い痛みが伴って腕が挙がらなくなるのが特徴です。

主に40代後半から50代にかけて起こるため「五十肩」と呼ばれるのですが、40歳前後に発症した場合は「四十肩」とも言います。

実際には大きく分けて次の2つのパターンがあります。

① ある日突然、腕が挙がらなくなるケース
② 徐々に痛みが増して挙がらなくなるケース

突然の場合、何か大きな怪我をしたわけでもないのに「ん?なんか腕が上がらないぞ?」と気づく瞬間が来るのです。よくあるのが、日常で肩をあまり動かさない生活を続けていて、急に動かそうとしたときに気づくパターンですね。

五十肩の原因

五十肩の主な原因は、肩周りの筋肉が緊張してしまうことにあります。そして、これが進行すると石灰化と呼ばれる現象が起こり、肩の筋肉や腱にカルシウムがたまってしまうこともあります。

大きく分けて、以下の2つの状態が考えられます。

1.肩周りの筋肉の緊張
2.筋肉の緊張による石灰化

これらの状態は、見た目の動きである程度判断することができます。

例えば、筋肉の緊張だけの場合は、痛みを感じながらも腕を90度くらいまでは上げることができます。

一方、石灰化が進んでいる場合は、肩甲骨と腕が一緒に持ち上がってしまい、腕を思うように動かすことができなくなります。

痛みがあるのは、肩の特定の部位であり、この部分に「大胸筋」や「広背筋」、そして「上腕二頭筋長頭」など、肩を動かす複数の筋肉が付着しています。これらが固まってしまうと、肩の動きがどんどん制限され、痛みも強くなっていくんですね。

五十肩の治し方

では、どうすれば五十肩を改善できるのでしょうか?

最も大切なのは、肩周りの緊張した筋肉を和らげること。筋肉の緊張が解消されれば、痛みは徐々に軽減し、腕の動きも回復していきます。

セルフケアとしておすすめなのは、肩を少しずつ動かすことです。無理をしない範囲で、軽いストレッチや肩回しなどを日常に取り入れてみましょう。

また、温泉やお風呂で体を温めることも効果的です。筋肉が温まることで、緊張がほぐれ、痛みもやわらぎやすくなります。

石灰化が進んでいる方の場合は、動かすだけでは痛みを解消するのが難しいことがあります。その場合は、整形外科での手術が必要になることもあります。夜も眠れないほどの痛みが続く場合は、無理せず専門医に相談してくださいね。

腰から肩をケアする?

「え?肩の痛みなのに、腰?」と思われるかもしれませんが、実は肩の筋肉は腰の筋肉とつながっています。腰の筋肉は肩よりも大きくて強いため、腰の血流を良くしてあげることで、肩への負担が軽減されるのです。

当院では、腰の整体を含めた全身のケアをおすすめしています。もし五十肩に悩んでいて、なかなか改善しないという方は、腰のケアも試してみてはいかがでしょうか?

最後に

五十肩は大きく2つの原因に分けられます。

①筋肉の緊張が原因の場合、ケアをすれば比較的早く改善が見込めますが、②石灰化が進んでいる場合は、少し時間がかかることもあります。

それでも、セルフケアや当院での施術を続けていけば、改善するケースが多いので、焦らずに自分に合ったペースで取り組んでみてくださいね。

来月も、皆様のお役に立つ情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!

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